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Vol. 3:アメリカの大学にテニススカラシップで入学するために必要なこと


伊東猛です。

普段電車を利用することはほとんどないですが、先日利用した時が丁度入試の日で、緊張と不安で押しつぶされそうな学生をたくさん見ました。日本では基本、入試は一発勝負。それに向けて準備する多くの学生のストレスは半端ないと想像します。私は日本で「受験」と言われるものを一般的な形で経験したことがありません。なので、きちんと日本と入試システムを理解しきれていない中での話にはなりますが、目的が「アメリカの大学への進学」という場合、アメリカ大学への進学の方がある一定レベルでの英語力は問われるという点で大変なものの、特にテニスチームからのスカラシップオファーを受けての入学という面で、クリアしていくことが非常にわかりやすく、計画を立てやすいと考えています。


今回はアメリカ大学進学に必要な条件について紹介しますので、是非お子様の将来の進路を考える上での参考にして下さい。

通常アメリカでは、特に大学入学へのプロセスに関しては日本のそれとは違い、日本のセンター試験にあたるであろうSAT、我々日本人(英語を母国語として話さない人)であれば受けることが必要であるTOEFLなどの英語のテストも、必要な点数に到達するまで何度も受験することが可能で、これらの試験において必要となる基準点を満たした時点で出願し、審査を通れば入学が決まります。

ジュニアテニス選手がアメリカ大学のテニスチームからのスカラシップを受けて入学する場合、

  • テニスチームのコーチにテニスのレベルを精査してもらい、交渉を経てスカラシップのオファーを受ける(免除額の確定)

  • SATを受験し基準値(多くの大学が約1000点)以上の点数をとる

  • TOEFLなどの英語のテストを受験し基準値(多くの大学が61点)以上の点数をとる。但し短大、NAIA校へ進学の場合、求められる点数はもっと低い場合が多く、ハードルは下がる

  • 中学3年生から高校3年生までの4年間の評定平均(アメリカでは高校が4年制なので日本での高校卒業までの4年間の成績が求められると考えて下さい)

という大きく4つのハードルをクリアすることが必要です。この条件を満たすことができた場合、入学までの書類の準備、必要事項の連絡等、受け入れてくれる大学側(通常はテニスチームのコーチ)がサポートしてくれます。


SATとは

SATとはアメリカ大学へ進学する高校生が、原則全員受験することが必要となる、College Boardが主催する能力評価試験で、日本でいうセンター試験になります。

Mathmatics(数学)とCritical Reading(英語読解)の2分野からなるテストで、それぞれ200~800点の範囲で採点されます。

この2分野の合計点で評価されますが、960点以上取ることが出来れば多くの大学への入学基準は満たします。

英語読解のパートは非常に難しく、高得点を取ることは至難の技ですが、数学に関しては日本で高校1年生までの数学が普通程度に出来れば(私は中学3年生までの数学で問題なく必要基準点を取れたので、中学生の範囲でも問題ないかと思います)、かなり点数を稼ぐことができます。

アメリカ大学への進学を希望する日本人で、このSATでつまづく人はあまり聞いたことがないので、SATの練習問題を使って準備を進めれば、おそらく大丈夫かと思います。

TOEFLとは

アメリカ大学での実生活で必要となる「読む」「聞く」「話す」「書く」の4つの能力を測定する、Educational Testing Service(ETS)が主催する国際コミュニケーション英語能力テストです。

英語を母国語としない学生は受験する必要があり、日本の高校生の多くが基準点をクリアするのに非常に苦労するテストです。

テストセンターで1人1台コンピュータが割り当てられ、全セクションコンピュータ上で受験、テストの所要時間は4時間ほどです。

日本の高校に通っている多くの選手は夏の試合が終わり部を引退した後、このTOEFLの勉強を必死に行い、10ヶ月程をかけて基準点となる61点を目指しますが、難易度が高くかなり苦労します。このTOEFL攻略のためには、いかに早い段階から勉強を開始するかが重要です。

アメリカ大学テニスチームからスカラシップを受けるために必要なテニスのレベルについて

私のカレッジプレースメント(アメリカ大学進学サポート)を通じての実績ベースでお伝えすると、以下のような結果を期待することができます。

男子:大阪で個人戦ベスト8くらいでも全額免除ではないですが、なんとかスカラシップをもらえる大学を見つけることが出来ています(NAIAの大学)。

女子:全国大会個人戦出場レベルで全額免除(NCAA Division 1の大学)。

アメリカ大学のコーチ達のテニスにおける評価基準は ITFジュニアランキング もしくは UTR です。

日本のジュニアテニスのレベルについては多くの大学コーチ達が認識を持ち始めていますが、それでもやはり国際基準でのランキング、レートといった具体的なデータを元にスカラシップの交渉をできる方が望ましいとされています。

ITFジュニアランキングにおいては男子で300位、女子で500位が全額免除となる一つの基準だと考えてください。ただ、ITFランキングがなければスカラシップの獲得が出来ないという訳ではないことも認識下さい。

UTR(Universal Tennis Rating)は、そのシステムが導入された大会でのパフォーマンス(必ずしも結果でレートが上がり下がりする訳ではない)により、レートが上がり下がりします。日本で今後このUTR大会の開催数が爆発的に増えていくことが見込まれており、ようやく海外の大会に参加しなくても良い環境の整備が進みそうです。

男子あればUTRの11−12、女子であれば9−10がスカラシップ獲得の一つの基準となります。

日本で普通に高校に通いテニスに取り組んだ選手が、アメリカ大学へ進学することはTOEFLで実績を出さなければいけないという意味でかなり高いハードルがあると思いますが、年々アメリカ大学への進学を目指す選手は増え続けており、その苦労をしてでもアメリカ大学へ進学するメリットがあるということがより多くの人に知られて来ています。

TOEFLをクリアし入学した後も、それまでとは違う環境での生活に順応する必要があり、また学業でも日本の大学とは違い高い水準で成績を取ることが義務付けられるため、凄く大変なことが続きます。ただ、スカラシップという制度があることで、学業とテニスにとことん打ち込める環境が用意され、大学での4年間で人として大きく成長し、社会人として活躍するために必要な多くのことを身に付けることが出来ると、私も身をもって経験することが出来ました。

より良い将来の可能性を広げるため、社会に出る際に持てる選択肢を増やすためにも少しでも早くから英語の勉強を開始し英語力をしっかり身に付け、それと同時にテニスにも打ち込んで実績を上げ、アメリカ大学への進学も視野に入れてジュニア時代を過ごしてもらいたいと思います。

SATやTOEFL対策も視野に入れた子供の学習プログラムを現在構築中で、近々皆様にもシェアできると思います。

是非楽しみにしていてください。


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