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学生時代回想録 Part1

最終更新: 6月26日

伊東猛です。 世界中でとてつもなく大きな傷跡を残し、今もなお多くの国々でその状況が続いているコロナに関する話をぶっ飛ばすかのように、アメリカで起こった事件がきっかけで始まった反人種差別デモに関するニュースや動画が次々と入ってくるようになりました。 この人種差別はもちろん今に始まった話ではないわけですが、私は高校での3年間、そして大学での4年半と合わせて7年半をアメリカで過ごしましたが、当時私自身が人種差別というのを感じたことはほとんどなかったと記憶しています。 一度だけ、多くのアメリカ人に混じって大学のフィールドでサッカーをやっていた際に、私が一人の白人アメリカ人に対してしつこくショルダーチャージをしてしまい、それに腹をたてた当人に「Fuc_ing JAP!(くそ日本人が!みたいな感じでしょうか?アメリカでは「JAP」と言うのが侮蔑にあたると言われている)」と言われたことがありますが・・・。ひょっとするとそういう差別的なことが周りで多くあったのかもしれませんが、私がただ気付いていなかっただけかもしれません。


その昔、私に「Fuc_ing JAP!」と罵声を浴びせたアメリカ人のChristian。今ではFacebookで友達として繋がっています


今回から数回に分けて私の母校である University of New Mexico のテニスチーム、大学が所在するニューメキシコ州アルバカーキー、そして私の大学4年間の話を紹介しようと思います。 人生初の同窓会参加 先日、私が卒業したUniversity of New Mexicoの現テニスチーム・ヘッドコーチが発起人となり、1990年代から2020年までチームに在籍した選手またその時のコーチが参加してのZoom同窓会がありました。 約2時間程の会でしたが、アメリカ、スイス、ペルー、イギリス、カナダ、そして日本からの参加があり、当時のチームメイト、コーチ、そして今まで話したことのないOB、若い世代の選手と各国のコロナの状況の話やチームに関する面白いネタ話などで、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。 日本での同窓会には参加したことがないのでそれがどのような雰囲気なのかは分かりませんが、今回の同窓会はZoomを使ってと言うこともありとてもカジュアルで、色々な世代でチームに在籍した元選手がなんのバリアもなく話し合えるとても良い雰囲気でした。


時差がある中、20名ほどで行ったZoom同窓会

ニューメキシコ州・アルバカーキーにある母校:University of New Mexico 私が大学生時代、学業(!?)とテニスに励んだ University of New Mexico は ニューメキシコ州のアルバカーキーと言う街にあり、この街は私にとって間違いなく第2の故郷と言えます。 今でも当時のコーチ、チームメイトや友人、チームに関わってくれた多くのスタッフ、スポンサーの方達がこの街に住んでいますし、昨年、15年振りにアルバカーキーに戻りましたが、多くの人が会いに来てくれ、以前住んでいた時と同じようにアットホームな雰囲気を味わいながら過ごすことができました。 私は大阪の清風高校に1学期だけ通いましたが、その夏休みには中退し、アメリカのフロリダ州にあるSaddlebrook Academy(別名:Harry Hompan Tennis Camp)へ留学。そこでの高校3年生の時、「引き続き親に金銭のサポートをしてもらい、卒業したらもちろんプロになり選手活動!」と思っていましたが、親から「そんなお金どこにもないで」と言われ、大学進学を目指しました。いくつかの大学からスカラシップのオファーをもらった中にUniversity of New Mexicoがあり、当時のアシスタントコーチであるLoren Dilsには(ヘッドコーチは双子の兄であるAlan Dils)12月にフロリダで今でも行われているジュニア国際大会・Eddie Herrで初めて声をかけてもらい、そこから話が進みました。 University of New Mexicoのテニスチームは私が入学する数年前までは全米でトップ15に入る強豪で、私が入学した時、チームにはジュニア時代スペインのトップジュニアだった選手、アメリカでジュニア15位だった選手をはじめ、スイスのトップジュニア、ITFジュニアで200位代のイスラエル人が在籍し、そこそこのタレントが揃ったチームでした。 シーズン前の私に対する評価は、「スターティングメンバーであるシングルス6人の中に入ることができるかどうか??」という感じでしたので、高校3年時にオファーされた1年目のスカラシップ額は学費、教科書代、寮費、食費、保険、テニスにかかる一切の費用の総額の半分を大学が持ってくれると言うものでした。家族の実質負担額は、お小遣いも含め10万円弱 / 月だったと思います。 University of New Mexico 以外には University of Louisville と Western Michigan University からフルスカラシップなどがありましたが、どの大学に行けばもっとレベルアップできるかを考え、「より集中して練習に取り組めそうな環境(アルバカーキーはある意味田舎で遊べる場所があまりない)」と「より強い大学との対抗戦を行うスケジュールを組んでいる」ということが決め手となり、University of New Mexico に決めました。

キャンパス内にあるテニス部のホームコート。奥の2つの白いドームは3面ずつのインドアコート 夏はエアコン、冬は暖房が効き、常に快適にプレーができる環境が用意されています 大学が所在するアルバカーキー市はニューメキシコ州の中央部に位置し、標高は1,691メートルと富士山の5合目(ルートによって5合目も色々あるようですが)くらいの高さがあり、オリンピック前になると高所トレーニングの導入地として多くの中距離・長距離ランナーが街を訪れます。空気が薄いため、我々が日本で通常使用しているボールでテニスをすると、とんでもないほどボールが飛んでいくので、高所用として用意された特別なボールを使います。 世界トップの半導体メーカーであるインテルが1980年に工場をアルバカーキー郊外に置いたこともあり、IT産業の発達における内陸工業都市として注目を浴び、人口が増大しました。またアルバカーキー近郊には、アメリカ先住民(我々が俗に言うインディアン)の保護地区があり、他のアメリカの都市とは違った文化に触れることもできます。 私が思うアルバカーキーの三大素晴らしいところは、

  • ニューヨークやロサンジェルスのような大都市と違い、非常にのんびりした雰囲気の街であること。

  • 気候が乾燥しており夏でもほとんど汗をかかず(もしくは汗をかいてもすぐにベトベトしない)快適に   過ごせること。

  • 大学キャンパスから見ることができる、夕焼けでピンク色に染まるサンディア・マウンテン(サンディアとはスペイン語で「スイカ」と言う意味)の綺麗さ。

で、アメリカらしい「華やかさ」ではなく、とても「地味で質素」な感じが、私がこの街が好きな理由です。


大学キャンパスにあるフィールドから見える夕焼けでピンク色に染まったサンディア・マウンテン

自分にとって色々と試練だったと感じる1年目

9月に入学し、「さぁテニスのレベルをガンガン上げてやる!」と意気込み練習に励みましたが、なかなか結果が出せず気持ちばかりが空回り。翌年1月からスタートする団体戦のメンバーを選定するために充てられる秋シーズンの戦績は散々で、メンバー入りが難しい状況に追い込まれました。学業でも、スケジュールの関係で取らざるを得なかった英語の授業が半端なく難しく、レポートの添削にも相当時間を使いました。レポートを書いてはチューターに手伝ってもらい添削、また書き直してはチューターと添削という作業を1つのレポートを提出するために何度も何度も行い、それでも決して良い点数は取れなかった物の、なんとか単位は落とさずに済みました。この初年度の最初の4ヶ月が学生時代で一番勉強した4ヶ月だったと思います。 1月からは団体戦シーズンが開幕。初戦、なんとかダブルス3番手、シングルス5番手(ダブルス3本、シングルス6本で対抗戦が行われます)でメンバーに入ることができ、5月末で終わるシーズンの最後まで同じポジションをなんとかキープすることができましたが、チーム内では不仲が多く、シーズン終了と同時に4人がチームを去りました。私自身も他大学への編入を希望し、ヘッドコーチに話をしにいきましたが、4人が去ることが決まっていた後だったこともあり、リリースフォームにサインをしてもらえず(スポーツで他大学に編入する際、所属しているチームのコーチが「手放します」と書面にサインすることが義務付けられており、原則としてそれがないと編入の手続きへ進めません)、チームに残留することになりました。 私が他大学へ移りたかった理由の1つに、試合での敗戦翌日に練習をしたかったのでコーチにお願いしたら、「オフにするから無理」と言われたことがあり、コーチとのミーティングの際にその話を伝えました。今思い返すと「誰か相手を探して練習する」とか、「1人でサーブ練習に励む」とかあったと思うのですが、その当時の私はそのコーチの姿勢が気に食わなかったようです。 コーチからは「そんなはずはない。俺らコーチは選手をサポートするためにここにいるし、選手には強くなって欲しいと思っているので、いつでも言ってくれれば相手する」との回答だったので、「OK。では来年度は毎日早朝のプライベートレッスンをお願いします!」と伝え、次年度の練習環境を整備していきました。 次号では大学2年目以降の話を紹介いたします。

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