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  • 伊東情報室

プロとして活動していくために必要な認識

伊東猛です。

世界のトッププレイヤー達に愛されるラケットブランド・HEADのインターナショナル・スカウトとして将来有望な選手の発掘、そしてサポートをここ7年間に渡り行ってきました。そんな中、ジュニアからプロ転向する選手にも携わる機会があり、プロ活動をする上での相談を受けることが出てきました。

プロとしての活動をする上で1番の課題となるのが活動費を捻出するためのスポンサー/支援者を探すことで、選手として世界のツアーを周る活動をするためには、最低でも年間、500万円〜600万円ほどの資金が必要となります。これは選手が個人で遠征する場合で、もしコーチを帯同させるとなると最低その1.5倍の資金は考えておかなければなりません。


私もこれまで数件のスポンサー獲得のお手伝いをしてきましたが、やはり本格的に活動費を集めるとなると、企業への強いコネクションを持つマネージメント会社の力を借りる必要が出てきます。ということで先日、ある選手のスポンサー獲得のサポートをお願いするべくマネージメント・エージェンシーに相談しました。選手のプロフィールを見てもらい、選手の性格や家族構成、コーチの情報と最近の戦績を伝え、そこそこの手応えを感じながら返答を待ったのですが、結果はシビアなものでした。

エージェントの方は、その選手のいくつかの動画を検索し、「この選手を企業に紹介した時にスポンサーとして手をあげてくれる可能性があるか」ということを考えながらプレー動画を見てくれたようなのですが、Youtubeに投稿されていた試合の1つで、疲れからか少し雑なプレーをしているように見える動画を見つけ、「プロとしてこの試合の臨み方はマズい。これを見た企業がスポンサーとして手をあげてくれることはないだろう」「もし今回の意見を聞き、本気でその辺りの意識改革をしていくつもりがあるのであれば、サポートすることを検討しても良い」と話をしてくれました。今回のエージェントからのこの選手に対しての返答は厳しい言葉でしたが、これからの活動を考えると今の時点でこのような意見をもらえることは非常に重要であり、またありがたいとも思えます。まだこのエージェントにサポートをお願いすることになるか決まっていませんが、是非そうなるように話を進めていければと考えています。

私もスカウト、またコーチという立場で選手と携わる上で今回のことは非常に勉強になりました。ジュニア選手が将来、プロ選手となり世界で活躍することを目標に日々練習を積んでいるのであれば、プロとして活動するためにスポンサー/ 支援者が必要となることを認識し、SNSの普及によりその場にいなくてもネットを通じて様々な情報を入手出来る現代では、いつどこで誰にプレーや行動を見られているか/見られるか分からないことを理解し、いかなる時でも恥ずかしくない行動を取っておいた方が得という考えをコーチや保護者が意識をしておくのが良いかと。


スポンサー=パトロンという印象がまだまだ強い日本においても「企業がその選手に宣伝効果を見込めなければスポンサーになってくれることはない」というようなビジネス面での要素が意識されることが徐々に増えつつあります。ジュニア選手がプロとして世界の舞台での活躍を目指すのであれば将来の活動につなげていくためにも、普段の練習での取り組み姿勢や行動にも少し注意を払い、周りの人を惹き付ける「何か」を身につけていけるようになっていって欲しいと思います。

Miami での Masters 1000 で、18歳の時に当時世界トップ選手の Pete Sampras から勝利を奪った Andy Roddick。今回相談したエージェントが「Andy Roddick は18歳の時にすでに、プレーだけでなくインタビューの受け答えもプロとして観客を惹き付けるものをすでに持っていた」と言っていました。 ----- 伊東猛のニュースレターを購読頂きありがとうございます。 このニュースレターでは皆様に米国への留学に関する情報やテニスに関連する話題等を提供しています。 もしもニュースレターの購読を止めたくなった際には遠慮なく以下まで"unsubscribe"をタイトルに記したメールをくださいますようお願いいたします。 info@iia-inc.com また、バックナンバーについては以下でご覧いただけます。 https://www.iia-inc.com/newsletter IIA, inc. www.iia-inc.com

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